読書記録『エンジェル投資家』
著者はウーバー社、サムタック社の最初の投資家の一人でもあり、6年間で1000万円を100億円にしたシリコンバレーのカリスマ投資家ジェイソン・カラカニス氏。
私自身起業家でもあり、また複数のベンチャーにシードで出資する投資家でもありこの本から多くを学ぶ。
■Point
・Twitterを活用した紹介インフラの構築方法
・起業家は機会費用を忘れるな
・創業者へのたった4つの質問
・どのプロダクトが成功するかは絶対に予測できない
・どの人間が成功しそうかを判断する
・ウソで始まった関係は必ず終わる
・創業者やイノベーターは決して金儲けのための傭兵ではない、むしろ未来を広める伝道師だ
・ノーギャンブル、ノーフューチャー
・一度だけ正しければいいのだ
・優秀なエンジェルになる為には、資金、時間、ネットワーク、能力が必要
・エンジェルはワイルドカードを引け、優れた創業者はほぼ全員が頑固で熱狂的なワイルドカードである
・今は無名の起業家を探せ
・どんなオフィスだとしてもオフィスを訪問せよ
・エンジェル投資家はめぐりめぐって世界に大きな変化をもたらす可能性がある
■ロボットカフェのカフェX社に75万ドルを投資した話しより
スターバックスのビジネスモデルで最大のコスト要因は店舗賃料と人件費。カフェXが成功すれば、本格的なコーヒーの価格を2ドル下げられる。しかも、コンピューターは顧客の好みを決して忘れない。コーヒー豆の種類も泡の量も前回の注文とぴったり同じにできる。更には待ち時間も劇的に短縮される。カフェXのコーヒーマシーンはスマホを通じて顧客の位置を把握おり到着まで1分半の時点でコーヒーを用意できるのである。立地はどこでも良く、営業時間も24時間可能。人間がカウンターで面倒な注文に従って注文どおりのコーヒーをいれて給料をもらうというのは過去のエピソードになる。
この本『エンジェル投資家』は32章にものぼるが、エンジェル投資のメリット、具体的な業務ノウハウ、注意すべき問題点、現金化といった流れで読みやすい。
尚、カリスマ投資家と呼ばれるカラカニス氏にも手痛い失敗をしている。それは、ツイッターへの出資をしなかったこと。その結果、5000万ドルを逃してしまったことになる。
この本では、シリコンバレーのスタートアップにも触れておりシリコンバレーにわざわざ行かずして、シリコンバレーの動向も知れ、起業家にもオススメの本。
因みに余談ですが、この本の私の読書場所は、銀座の歩行者天国から始まり、銀座kiriko terrace、そしてお腹が空いたので神田の寿司屋にて。
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